2007年12月08日

パイワン族秘道−7:タウ社(現屏東県泰武郷武潭村)

kodou-156.JPG kodou-157.JPG
【写真説明】左写真は旧タウ社の住居跡に残る山羊の捕獲を描いたレリーフ。随分近代的な罠(わな)である。右写真は現在の武潭村。旧社は最後方の稜線の右手にある。

旧タウ社は移遷後の村を見降せる場所に位置する。叉、旧タウ社は完全に廃村されたわけでもなく、旧社一帯は現在は武潭村老潭巷という住所になっている。

「パイワン族秘道−4:クワルス社」で紹介した逍遥山荘以外にも、最近になり二軒の大型宿泊施設が建った。交通部観光局の日本語サイトでも紹介されている大武山民宿と豪華なホテルまがいの大武英豪商務会館なるもので、旧社のイメージからは程遠い。それでもパイワン族の旧社だったことが判る遺物は残存している。

旧社といっても現在の旧社の地に移遷してきたのは日本時代の1935年(昭和10年)、アプダン社とも呼んだようだ。元々は大武山山塊の懐に居住していた人々が日本時代になり下山してきて部落を営んだ経緯はこれまで紹介してきたクワルス、カピアン、トクブン社も同様である。これまで紹介した旧社の位置についてはこのダイヤグラム(→ここをクリック)を参照にして欲しい。(終わり)
posted by 玉山 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | パイワン族秘道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック