2023年06月24日

美濃古道−8:月霊旗縦走(5)−旗霊縦走

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【写真説明】旗尾山(祠)と全縦走路の中間点、霊山の間のメジャーなピークは、西から福美山、(大)金字圓山、人斗山(人頭山、霊山)である。筆者がこのコースを試みたのは二回しかない:2017年2月、旗霊縦走、完走出来ず金字圓山まで至らず、2021年2月、霊旗縦走、漸く完走。。。と云う具合だ。完走した際、車は旗山製糖工場に停め、タクシーで霊山登山口まで赴く方式を取った。上段左写真は霊山歩道出入口の霊山雷音禅寺、相当回数お世話になったが、これ一枚しか残っていない(撮影2006年6月)。中央写真は、霊山歩道を縦走路まで登り切った所に立つ指導標、同写真奥は月光山方面に東進する登山道が続く。背中側、西進すると旗尾山方面に辿ることになる(同2020年7月)。右写真はその背中側にある土地公、福徳祠で休むハイカー、ハイカーの交通量としては台湾南部のトップクラス。上述した「全縦走路の中間点」とはこの地点を指す(2006年6月)。下段左写真は、霊山歩道終点、人斗山山頂の地籍三等三角点。霊山歩道の縦走路と重なる部分は僅かに500b強しかないが、非常に快適な山登りが約束されている(同2006年6月)。中央写真は金字圓山山頂から人斗山の眺望。右写真は福美山山頂から旗尾山(祠)の眺望(以上二枚は2021年2月撮影)。

全縦走路の山名を列記し各々の標高を添えるような遣り方だけはするまいと考えていたが、それに似たことはせざるを得ないようだ。月霊旗縦走、即ちブログの中では、旗尾山第一登山口から稜線伝いに東進、旗尾山を経て月光山までの凡そ10`を俯瞰しようといている。先ず、最初の段の第一登山口から旗尾山頂上、或いは旗尾山祠までの凡そ1.7`を紹介した。次は、更に縦走路を東進、全縦走路の中間点と看做されている霊山までの3.3`を今回の投稿のみで紹介したい。ごたごた筆者のテキストを追い掛けるより、台湾サイトで秀逸なダイヤグラムをシェアさせていただいた方が、読者、筆者双方に益がある。旗尾山の山名が複数箇所で使われているのと同様に霊山もそうだ。複数箇所の山名のみならず、霊場として、国家歩道名として使われている。山名のマルチ使用に関しては次回の投稿で加えることにして、その他の使用方法に言及しておく:

1) 現在は極めて著名な縦走コースになってしまったが、それでもこのコース上で林務局の国家歩道として管理されているのは、僅かに4.5`に過ぎない。内訳は、霊山歩道約1.5`、月光山歩道約3`である。
2) ところで全縦走コース中、日本人に依り埋定された三角点は、ダイヤグラムを見る通りこれだけのピークがあるのに僅かに二箇所である。何れも地籍三等、人斗山(他に人頭山、霊山等の呼称有り)と月光山である。1)項の二つの国家歩道の終点は人斗山、即ち霊山と月光山だが、縦走路に言及する時、人斗山では無く別の霊山と呼ばれるピークを指している。
3) 霊山歩道の霊山とは或る山岳を指しているというより、霊場、即ち霊山歩道の出発地点、霊山雷音禅寺を中心とした山域を指しているようだ。
4) 霊山歩道を殊更霊山古道と呼ぶ向きもある。客家人三百年の艱難辛苦の美濃開拓史を示唆している。(続く)


posted by 玉山 at 00:00| 台北 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 美濃古道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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