【写真説明】壽山国家自然公園の一画としての半屏山に関し、次の二点は前回の投稿に含めておくべきだった。一つは、現時点では台湾新幹線(高鉄)の南側起点である左営駅に隣接していること。左営駅は高雄地下鉄(捷運)、台湾鉄道(台鉄)も相乗りしており、市街地から半屏山へのアクセスは非常に便利になった。もう一つは、同山西側に沿った部分は半屏湖と呼称される、嘗て石灰岩採掘の際に利用された沈砂池、即ち人工湖があり、国家自然公園管理処は湿地帯として売り出し中である。この人口湖の存在は以前から知っていたが、実際現場に立ったのは今年になってからである。ここだと左営駅から本当に近い(左写真:左営駅から湿地帯へ最短の入口)。湿地帯としての魅力が出て来るのは、石灰事業の残骸が高い草と湖水で隠される時だ(中央・右写真参照、同一点から南北を望む)。国家公園開園から十年を超えてしまったが、目の肥えた鑑賞眼に耐えられるには時間が掛かると思う。イントロが冗長になってしまったが、次回以降は国家自然公園管理処の委託報告書『半屏山日治時期戰備設施先期調査計畫成果報告書』(各遺構の位置概念図はこちらのダイヤグラムを参照)に沿いながら駆け足で紹介していく予定だ。ところで、半屏山と古道の接点は何か?と訝る向きもあるかもしれないが、あくまで旧軍事道、旧工業道路と云うことになる。(続く)
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