【写真説明】国家歩道系統の中では金獅村歩道と呼称される金獅古道は竹崎三大古道の中では最も良く整備され、又、古道足る香りが最も良く醸し出されている。歩道として整備されている部分の総延長は2`、この間の落差は600b弱、往復2〜2時間半程度の昇り降りになるので、ハイキングとしては一般ハイカーにも適当である。殊に、360度の視野を埋め尽くす茶畑の只中になる歩道の終点、金獅山(点名:芋蓁坑)頂上は標高927b、圧巻の展望である。現在の古道は途中五、六箇所で嘉義県道166号線と交差するのだが、このことは取りも直さず金獅古道は県道166号線に取って代わられた事を物語る。その県道は多数のヘアピンカーブを擁するのだが、最下段に属するその一つの脇に設えられた大振りの廟堂、廣福宮(上掲左・中央写真)が現代古道の起点となる。この廟堂を潜った先に国家歩道ゼロの里程標が立っている(右写真)。そこから始まる古道部分は下掲載写真のように古道の雰囲気を湛えるように良く工夫されている。(続く)
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