2021年08月14日
蘭嶼−23:鰭尾
【写真説明】蘭嶼の最北端は尾鰭(おひれ)ならぬ鰭尾である。俯瞰図で判るようにその形状から点名となったのだと想像される。最南端の南岬角と同じく地籍三等三角点が埋定されているのを知ったのは三回目の上陸前である。鰭尾は標高200bの狭い断崖であり、日本時代創建の優美な灯台が建っている。今は正式には「財政部關税局蘭嶼燈塔」だ。ここも初回の上陸時に立ち寄っているのだが、青青草原より更に印象が薄い。当時撮影した写真が一枚だけ残っており(「蘭嶼−9」)筆者の微かな記憶を証明してくれた。灯台は一般開放されていないので三角点が敷地内にあることを心配したが、敷地外にありラッキーだと思った。左写真は灯台へ辿る自動車道途中から南側、蘭嶼の表玄関、椰油村(ヤユウ)開元港方面を望んだもの。中央写真は灯台南側に位置する小天池(蘭嶼の著名な観光スポットの一つ、大天池に対する。大天池については「蘭嶼−15」参照)から望んだ鰭尾。同写真左側上に灯台の頭部が写り込んでいる。大天池の方も初回上陸時のみ探訪したが、当然の如く水を湛えていた。小天池の存在を知ったのは三回目の上陸前だ。二つながら足を延ばしたが、今年前半の台湾の異常乾燥のせいでどちらも完全に涸れ果てていた。(終り)
この記事へのコメント
コメントを書く