2020年01月18日

特富野古道−6:トフヤ社−2

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【写真説明】上掲三枚の写真はトフヤ社の「男子会所」(男子集会所)、即ち「クバ」(庫巴)である。ツォウ族の伝統を象徴する場であり建築物なのだが、当時筆者自身そのような知識を仕込んでいたかどうか?下掲写真は、この場が厳格な女人禁制であることを警告したもの。以下の文章(拙訳)を認めた「敬告」が傍に貼られていた:「本男子聚会所はツォウ族の神聖な場であり、内部には多くの禁忌物があり、不測の事態発生を避ける為、トフヤ社の男子以外は立入り禁止区域である。」女人禁制とストレートに書かないのが現代のマナーであるらしい。不測の事態とは神の祟りを意味している。

「クバ(庫巴)建築」と題されたトフノ社のクバの案内板(中文、英文)の拙訳は以下の通り:

クバは単にツォウ族の「男子集会所」であるだけでは無く、技能訓練と歴史伝述を学ぶ大教室でもある。更に部落の重要事項を決定する場でもあり、又、重要な祭事を執り行う場でもある。クバは壁の無い長方形の構造で、九本の大きな柱で支えられている。屋根には細木を渡し、その上は茅葺(かやぶき)となる。屋内北東方向の梁には敵部族の頭骨を保管する籠が掛けられており、その中には祭儀に用いる火起こし材料、盾、祭器、首級から剥ぎ取った毛髪も入っている。籠の
下方には、祭儀に使用した後の芙蓉の樹皮が結わえられている。屋内の中央には囲炉裏があり火種が途絶えることは無い。屋根の頂上、並びに門の両脇には、天の神々が最も愛する「金草蘭」が植えられ、広場の北方向の西側に神樹「雀榕」が一株植えられ、天の神々の階段代わりになっている。(続く)


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posted by 玉山 at 00:00| 台北 ☁| Comment(0) | 特富野古道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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