2018年10月20日
八通関古道竹山段−15:「菸草站」
【写真説明】まずは百科事典的な説明から―日本語の漢字変換では「たばこ」とタイプしても「煙草」(「烟草」は簡体字表記?)しか出て来ないが、台湾では相変わらず「菸草」が普通である。北京官話発音はどちらも「エン」である。但し、筆者が考えるに、「煙草」は紙巻たばこと云う製品、「菸草」の方は紙巻たばこの材料として刻まれる迄の乾燥させた葉迄の状態、つまり葉煙草を指すのではなかろうか?いずれにしても、日本ではもう使われていない。左写真も竹山市内で偶々見付けた指導標、「菸草站」とは専売公社と読み替えて良いと思う。同写真奥にその建築群の一部が写り込んでいる。1941年(昭和16年)竣工時の正式名称は「専売局台中支局竹山葉煙草収納場」、その後中国国民党が接収した後は「台湾省菸葉耕種事業改進社/台中分社竹山事業区」。既に操業はとうに停止されており(何時かは判らず)、筆者が訪ねた2016年7月当時は立ち入り禁止状態、それでも入り込んで撮影したのが中央・右写真。実際は建築物内部の木造構造が見事なのだが、各投稿に掲載する写真は原則三枚としているので、お許し願いたい。竹山市街地に残る日本時代の家屋・建築物は多いが、その中で産業古蹟として生き残って行くであろうと確信出来る保存状態を維持しているので紹介した。左写真青色指導標の「竹山鎮農会」の建物も日本時代のもの。(終り)
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