2016年11月05日
安通越嶺古道−3
【写真説明】国家歩道としての安通越嶺古道は、まず主要自動車道からのアクセスが便利な西段が2008年に整備された。省道30号線富祥橋から西段起点に至るまでは分岐が多く狭い急勾配の産業道路で結ばれているが、コンクリート敷きなので、普通車でも無理をすれば、西段起点に設けられた駐車場まで辿り着ける。但し、それはそういう予備知識があればの話だ。四駆だとまず問題無い。筆者がこの産業道路を初めて辿ったのは2010年2月、この時は四駆車を利用した。今回約六年振りに普通車で入り込んだのだが、前回の印象が全く消失しており、大凡中間地点の急坂と急カーブに恐れを無し、駐車、歩き出した。歩き出したのが正解だったのは、その後台風に依る産業道路の崩壊部に遭遇したからだ。左写真は、産業道路から南西方面、ラクラク(楽楽)渓と玉里市街地南部の卓楽、安南方面、つまり八通関越嶺道東段起点方面を望んだもの。中央写真は安通古道西側起点に至る産業道路の崩壊部越しに望む海岸山脈、越嶺道らしさを増す。右写真は古道西側起点まで残り約八百メートル付近、一帯の傾斜地にびっしり植えられた檳榔越しに直上の海岸山脈を仰ぐ。国家歩道西段として整備された総延長は僅かに二キロ、産業道路歩きが遙かに長い。(続く)
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