【写真説明】左写真は、六亀特別警備道藤枝段の終点(起点)「府中」分遺所跡地を示す指導標と分遺所への階段。中央写真は同分遺所跡地全景。左写真の石段を登り切った場所、即ち西側からの撮影。右写真は中央写真にも写る跡地内に残る建築物遺構。
第十九宿「府中」分遺所跡地は、藤枝国家森林遊楽区内に於いて整備されている六亀特別警備道藤枝段の終点である。丸子から府中に至る段は緩やかに勾配を上げながら東側稜線と合わさる。同時に、稜線上に設けられた西施花遊歩道との合流点でもある。稜線は府中分遺所跡地から北側は鞍部に至り、遊歩道が東側から、警備道は西側を巻きながら鞍部に至り、そこで再び交差、遊歩道は西側の谷側へ下り、折り返すように森林遊楽区入口に戻る。警備道はそのまま鞍部を横切り更に北側へ伸びるのだが、そのまま先へは進めず、藤枝段の終りである。但し、その先は全く踏査不能では無く、そこへ入り込んで行く猛者が居ることは台湾のネット上で確認出来るが、時間とそれなりの装備が必要だ。
府中分遺所跡地はただ単にだだっ広い空き地と云うだけではなく、建築物遺構―石塁のみだが―が残る。同跡地内に敷設された案内板には、森林遊楽区内に四箇所の分遺所が残るとの説明があるが、林務局作成の六亀警備道藤枝段の地図の何処を見ても四箇所の記載は見当たらず、これまで本ブログで紹介した岡部、鞠子、府中の三分遺所のみだ。
他方、森林遊楽区内の地図、ネット上で一般行楽客向けに公開されている歩道地図、並びに市販地図上では「藤枝駐在所遺址」の一箇所のみだ。これらと林務局作成地図とを突き合わせてみると、通称「藤枝駐在所」が即ち「府中分遺所」であることが判る。つまり、森林遊楽内に残る分遺所の中の最大遺構を「藤枝」で代表させたわけだ。
では第二十二宿藤枝は何処にあるのか?遊楽内か遊楽外の山中か?まあ、楽しみが増えたと云えばそうである。(続く)
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