【写真説明】左写真は、頂上から北側に暫く進んだ登山道の様子。中央写真は、頂上から北側へ下り緩やかな稜線上に出た処で出会う、猿滑り(百日紅)、登山道に沿い街路樹風に並んでいる。右写真は北側登山口近くで潜ることになる梅林。
日本時代は人気登山コースだったと謂うことだったが、当日は天気はそこそこ、普通の土曜日でさぞかしハイカーで賑わっていることだと予想していたが、あにはからず、全長4.5キロの登山道、南側から入ったが、往路は他のハイカーに全く遭遇せず、復路、六義山頂上を過ぎ下りに掛かり出す頃、やっと数組のハイカーと行き違った。
林務局地図に明確に記されているように、南側登山口から入った場合、頂上まで3キロ、頂上から北側登山口まで1.5キロ、南側はアップダウンを繰り返す雑木林の中のきつい登りが続き、頂上直下になると登山道に岩石が張り出して来る。この岩石群は頂上並びに頂上北側も暫く続くが、その後は緩やかな稜線が幅広に刈られた猿滑りの街路となる。何とも落ち着いた気分の山行が楽しめ、六義山登山道中のハイライト部分だ。
とは云え、現代の登山案内に殊更記される日本時代の人気登山コースだったのか?その理由に答えられるような特徴を見出せる程の登山道、眺望でもない、普通の低級山である。登山道の特に南側は多数個所で産業道路と交錯しており、登山道近くまで車の乗り入れが可能なものもあり、それらのアクセスになれれば体力の調整が可能だ。(続く)
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