2016年02月06日
八卦山古道−6(碧山古道)
【写真説明】左写真は碧山古道東側出入口の指導標。何故、碧山と云う名が付いているのかは未だに不明。余談だが、台湾の最高峰玉山(新高山)の英語名はMt. Morrison(アメリカ籍商船の船長名)なのだが、漢字の直訳そのままにMt. Jadeという英語名を嘗て見たことがある。それを漢字訳にするとMt. Jade、碧山になり、筆者が一時期自前の会社名にしていたことがある。中央写真は、碧山古道西側入口となっている、由緒正しき土地公(その名も「古恩公廟」)、その廟の前は板敷のベランダを擁した休憩所になっており、右写真の挑水古道所縁の石像が設えられてある。
路面をアスファルトとコンクリートで固めた古道が一本、二つの県道を結んでいるだけでは何とも味気ないのだが、実は、この新版古道と並行して古道然とした旧版とも謂う可き一本があり、この新旧二本を通して歩く健康歩行者、ハイカーも多いのだ。新版挑水古道が現地案内板に言う天然の溝、山溝の底に沿い開鑿されているのに対し、旧版碧山古道はこの山溝の畔(あぜ)とも呼ぶべき北側の溝の縁沿いに開鑿されている格好になっている。
挑水古道東側入口から程無くして碧山古道東側出口があり、同古道西側出入口は挑水古道の古井戸の地点で交錯している。碧山古道も挑水古道と同様に、東側から西側への登り一方になっている。
挑水古道が専ら健康歩道として利用されているのに比して、碧山古道は現役の農道、各種の台湾を代表する果樹が古道両脇に列を成してる。筆者の同行者は家業が同業なので大振りの果樹が何たるかを実に良く心得ているのだが、筆者自身はフルーツそのものにも興味が無いので、斯様な場所を散策しても何の感慨も無いので寂しい限りだが、少なくともその栽培種の多さに驚くと云うより呆れ返ってしまった。
挑塩古道で紹介した此の地にもふんだんに産する鵝卵石が農道の脇に巧みに配されているのが特徴で、殊に大きな石塊は階段に利用され、挑水古道と碧山古道を繋ぐ階段の一つには「鵝卵天梯」と名付けた標示板があった。(続く)
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック