【写真説明】筆者が駐在所跡地と推定した石塁の残存状況。左写真は、右側が真我山頂上に向かう六亀警備道、左側が駐在所東側を囲む石塁。中央写真は、南側と東側を囲む石塁。右写真は、駐在所北側を囲む石塁で最も残存状況が良かった。西側を囲む石塁は判然とせず。市販地図では真我山頂上北側最初の駐在所跡地が亀山とされているので、関駐在所跡と推定。
真我山南側登山口から真我山山頂までの間は、一時間弱の緩やかな登り、紛う方無き旧警備道なのだが、繰り返しになるが、『百科地図』等に駐在所跡地の記載は無い。但し、登山口を緩やかに真我山方面へ登り出してすぐに登山道両側に精緻な路側補強の石塁が間歇的に並ぶ。六亀警備道の一大特徴で、その一端は六亀特別警備道−9で掲載した写真を参照いただきたい。
登山口と真我山頂上の中間地点よりやや頂上寄りに、明らかに駐在所跡地と特定される建屋三辺を囲む石塁が残っている。『百科地図』等では、真我山頂上北隣に記載された最初の駐在所跡地は亀山なので、筆者が見たものは、第四十七宿、関だと想定した。(続く)
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