【写真説明】上段左写真は青葉村入口に設けられた石板屋と百歩蛇のオブジェ。中央写真は、青葉国民小学校正門前のオブジェ、これも百歩蛇を意識したものか?右写真は天主堂。下段左写真は、洒落たカフェ。同中央写真は休憩所、同右写真は車道脇にある涼亭。ここに掲載した写真はすべて村を貫くメインストリート、光復巷沿いの風景である。
沿山公路、屏東県道185号線の全長約70キロの内、南側起点の枋寮から霧台への入口である山地門までは良く往復するのだが、そこから更に北側、北側起点の大津(これは東海道五十三次の五十三宿を充てた地名)までの間は然程行き来したわけではない。しかしほんの数回というわけでもない。というのは、北側起点大津は尾寮山の登山口でもあるし、茂林や六亀への出入口でもあることから、頻繁に通過して来た。但し、沿線の原住民部落をこれまでとんと意識したことは無かった。今年五月、原付バイクで高雄市街地から屏東市街地を抜け、大津から沿山公路を北側から順に原住民部落を約半日掛け駆け抜けた。
山地門郷は基本的にはパイワン族居住地である。現在の行政区画上は、北から、青葉、青山、大社、徳文、安坡、馬児、口、賽嘉、山地、達来、の九村で構成されているが、青葉村のみルカイ族の村落で、後はパイワン族である。
これから数回の投稿は順に、青葉村、青山村、安坡村、馬児村を各々数葉の写真で紹介する。
まずは、山地門郷唯一のルカイ族集落、青葉村からスタート。同部落の原名は「阿烏」と『台湾原住民族資訊資源網』にある通り、現地にもそう記載された古い道標が立っている。1940年(昭和15年)に、以前紹介したタラマカウ社から現地への移遷である。但し、Talamakauと阿烏との関係不明。沿山公路から中央山脈側へかなりの急勾配を経た先の台地上に現集落がある。(終わり)
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