【写真説明】谷川大橋を渡り切った後、蛇行と登行を繰り返す省道24号線が漸く平坦地に辿り着いた時、まず目にするのが左写真の「神山社区」の石碑である。ここから、24号線の両脇には霧台郷中心地区の街並みになる。右写真は霧台郷役場上部から俯瞰する神山社区、カバララヤン社である。
シャデル社以降前回までの記事は順調に書き進ん出来た。色々特ダネ満載と云う意味では無い。ブログ投稿の各記事用に選ぶのに苦労するぐらい撮影していたと云う意味である。ところが、カバララヤン、或いはカバルライ社はそう意識して撮影したものが皆無だという事に気付き、少々慌てた。今回、コツアボアン社を除く全西ルカイ族集落の紹介を企てているからだ。
「そう意識して撮影したものが皆無」というのにはそれなりの理由がある。筆者を含め普通の遊楽客は、霧台村の社区の境界、区別など全く判らないというか関心が無い。従って、都会から省道24号線を伝い隘寮北渓を越えた場所、今は谷川大橋の掛かる対岸の伊拉(イラ)部落が、霧台村に属するなど、そこから蜿蜒約五キロの台湾有数の山岳自動車道を辿り、やっと人心地の着く平坦地たる神山社区に至った折には、想像すら付かない。
二つ目には、霧台村神山社区(カバララヤン)と霧台社区(ブタイ)は、前者に村役場たる霧台郷郷公所、後者には霧台国民小学校が存在するように、霧台郷、即ち、コツアボアンン社(好茶)を発祥とする西ルカイの中心地なのだが、どちらも24号線沿いの両端に集落と云うより街並みを発達させ、両社の違いは、前者が凡そ標高700メートル、後者が800メートル、つまり、遊楽客は最初にカバララヤン、次にブタイに極自然に辿り着くのだ。(続く)
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