【写真説明】左写真は、ブダイ社全景、省道24号線上南側から同社の南側からの俯瞰、奥に写る稜線と集落は徳文山(標高1,246メートル)とルカイ、パイワン族混合の徳文社、二つの稜線の間は、隘寮北渓で断ち切られている。中央写真は、ブダイ社入口、24号線脇の商店兼食堂の百合、ルカイ族の象徴、右写真はその脇の駐車場にあった百合を模した街燈囲いとブダイ社。下掲の写真はブダイ社の北側からの俯瞰、最奥の最高峰は井歩山(標高2,064メートル)、別名、阿猴富士、その由来は、「ルカイ族秘道−1」を参照。
外部からの遊楽客が省道24号線を辿り目指す場所は、例外なく霧台である。今はこれに同自動車上の霧台郷の入口となる谷川高架橋が加わったわけだ。実際の霧台村は「ルカイ族秘道-9:谷川大橋」で紹介したように、霧台(ブダイ)・神山(カバルライ)・伊拉(イラ)の三社が抱合され、通常霧台という場合、標高1,000メートル前後のブダイ+カバルライ社区を指す。
外部者には、この二つの社区の境界は判り難い。井歩山北斜面上に纏まって集落を形成しており、下側がカバルライ社であり、上側がブダイ社、そのような区分けだ。省道24号線上は連続している。
ブダイ社に、霧台郷の行政・教育機関は集中している。これは日本時代も同じだった。
現在のブダイ社は、標高1,000メートル、急斜面に形成された集落という意味では、空中都市であり、天気さえ良ければ、訪問者はルカイ族伝統の極彩色に打ちのめされる。(続く)
【関連する記事】
- ルカイ族秘道−32:青葉村(タラマカウ社)
- ルカイ族秘道−31:カバダナ・カナモデサン社(佳暮村)−4
- ルカイ族秘道−30:カバダナ・カナモデサン社(佳暮村)−3
- ルカイ族秘道−29:カバダナ・カナモデサン社(佳暮村)−2
- ルカイ族秘道−28:カバダナ・カナモデサン社(佳暮村)
- ルカイ族秘道−27:タラマカウ社(達拉馬考:上大武東川巷)
- ルカイ族秘道−26:シデロウ社(徳労:下大武小山巷)−2
- ルカイ族秘道−25:シデロウ社(徳労:下大武小山巷)
- ルカイ族秘道−24:ラブアン社(大武村)−2
- ルカイ族秘道−23:ラブアン社(大武村)
- ルカイ族秘道−22:イラ社(伊拉)−2
- ルカイ族秘道−21:イラ社(伊拉)
- ルカイ族秘道−20:カバララヤン社(神山)
- ルカイ族秘道−19:ブダイ社(霧台)−4
- ルカイ族秘道−18:ブダイ社(霧台)−3
- ルカイ族秘道−17:ブダイ社(霧台)−2
- ルカイ族秘道−15:キヌラ社(去露)−3
- ルカイ族秘道−14:キヌラ社(去露)−2
- ルカイ族秘道−13:キヌラ社(去露)
- ルカイ族秘道−12:シャデル社(阿礼)−4