【写真説明】左写真は2014年撮影のバナイコ避難小屋。「八通関古道−6」に掲載の同小屋2006年撮影の写真と比較して欲しい。小屋自体は些かの変化も無いが、新しく橋が架かっていた。どちらの写真も大水窟方面を背にして撮影。バナイコ駐在所跡地は、撮影者(筆者)の背中方向約100メートル後方。中央写真は、避難小屋内部。右写真は、バナイコ避難小屋前後の台湾二葉松の美、これも「八通関古道−6」掲載写真と同様。
八通関から次のマイルストーンである八通関大山登山口までは中華民国山岳協会資料だと3.8キロとなっているが、現場の指導標表示は2.8キロ、当時のデジカメの時間データを見るとこの間を一時間程度で歩いているので、指導標表示が正しい。そこから15分程度でバナイコ避難小屋まで辿り着くことになっているが、途中崩壊箇所があり迂回道が付設されている為、半時間程度掛かった。
バナイコ避難小屋をバナイコ駐在所跡地として特定しても然程大きな間違いでは無い。楊南郡レポートに曰く:「駐在所の位置は現在のバナイコ避難小屋の約100メートル前面の、古道が湾曲する場所の上方5メートル程度の場所にある平坦地、当時は位置的に重要性を持たず、日本時代末期には破棄された」。
「前」とは、八通関方面なのか?大水窟方面なのか?は定かではないが、レポート中、当時の駐在所を概説した下りで、東埔駐在所から書き起こされているので、八通関を背にしてバナイコ避難小屋を過ぎて前方100メートル程度の距離にある平坦地という解釈で良いと思う。(続く)
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