2014年04月12日

淡蘭古道−20

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【写真説明】左写真は北宜高速公路(高速道路)石碇高架橋下に立つ淡蘭古道を含む指導票。中央写真は、この高架橋下に並ぶ古道散策に訪れた車の列。右写真は高架橋に掲示されているプレートの一枚。この石碇高架橋下の淡蘭古道は南北二段に分かれており、北側が高速道路真下に再現された完全舗装道路と南側の曾ての淡蘭便道の面影を残し、やがて石碇老街へ至る段である。下掲左写真はその北側コンクリート古道途中に設けられた休憩所、同右写真は南段古道の一風景。

<淡蘭古道「石碇段」=ユニークなコンクリート古道>
北宜高速公路は石碇市街地付近では、その街の真上を覆うように高架となって建設されている。誰のアイディアか判らないが、この段を建設する際、同時にその高架に沿って古道を復元した。その名も「淡蘭古道」、もともと北は大台北地区と南は坪林を繋ぐ道路は古来存在していたわけで、それを淡蘭古道と称するのは正しいはずだ。

古道総延長は僅かに2キロ弱、その名も景美渓西岸に沿って整備され、古道の中程を自動車道が通って北段と南段を分けているが、この自動車道沿いに駐車が可能なので、古道歩きを楽しむには、ここを起点に南北各々の方向を往復するのが便利だ。全段殆どフラットで南北端とも景美渓に渡された橋で終点になる。北段はコンクリートの石板が高速道路高架に沿って敷かれているだけ、古道と呼ぶには大いに苦しい。

南段は不粋な砂利が敷かれてはいるが、古道は木立の中を通り、景美渓の流れも身近なので、北段よりは落ち着いた気分に浸れる。最後は石碇老街に繋がっているが、同老街は週末になると車と人で溢れ返るので、古道経由で歩いて老街に入り散策することをお薦めする。

スーパー淡蘭便道たる北宜高速公路の巨大なコンクリートの塊と旧淡蘭便道を対比させるアイディアは、嘗て存在した往時の淡蘭古道の啓蒙の為には悪く無いアイディアだと思った。(>(メルマガ「台湾の声」2012年12月31日掲載分の一部を改編)(終り)


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posted by 玉山 at 00:00| 台北 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 淡蘭古道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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