2014年01月04日

淡蘭古道−6

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【写真説明】太平洋に面する台湾鉄路宜蘭線大里駅の、省道2号線を隔てて向かい側に位置する大里ビジターセンターからその太平洋を望む。同写真奥の大きな島影は、陽蘭八景の一つ、亀山島。中央写真は広い駐車場と遊楽客用施設を備えてはいるが、実質草嶺古道の啓蒙施設であり且つ現代の古道の入口そのものである大里ビジターセンター正面。右写真は、同センター内にある古道入口。

明けましておめでとうございます。2006年夏に投稿を開始してから足掛け九年になりました。台湾の古道は逃げませんが、筆者自身の一身上の都合でなかなかアクセスの便を取り辛くなりつつあります。何事でも遣りはじめたらまず十年、その後に何が見えてくるか?今年も宜しくお付き合いお願い致します。

<草嶺古道−1>
海 ― 太平洋 と 山 ― 雪山山脈北端。両方のたおやかな自然景観を同時に堪能出来るロケーション、前述の台湾鎮総兵劉明燈揮毫の二基の石碑に代表される古道沿線の豊かな人文景観群、一般の遊楽客にもさほど苦にならない勾配と全長、管理と整備の行き届いた古道路線、大台北地区からの交通の利便さと古道出入口へのアクセスの良さ、大規模なビジター・センターの存在等の諸点から、草嶺古道は台湾を代表する古道である。忙しい日本人から台湾古道を手軽に理解する為の一本を選んで下さいと尋ねられれば、筆者は迷う事無くこの草嶺古道を紹介する。日本時代の地形図を見ると、台北地区から太平洋岸へ辿る最後の段は、この現在草嶺古道と称される段が正に「幹線」道路であったことが判る。前述の旧草嶺トンネル開通後はこれに宜蘭線鉄道が加わった。

現在の草嶺古道は、北側は台湾鉄道宜蘭線福隆駅、南側は大里駅が起点になるが、台北地区から基隆を経て海岸沿いに走る省道2号線(通称「北部浜海公路」)脇にある大里駅の向かい側に、広い駐車場を擁するビジター・センター(註11)があり、このビジター・センターそのものが、草嶺古道散策の遊楽客を対象にしたものであり、且つ古道南側起点になっているので便利である。北側の実際の古道起点は福隆駅そのものではなく、三キロ程度離れた場所に設けられた駐車場付きの親水公園であり、この間は車を利用するか、歩くしかない。時間、或いは体力の関係で古道全延長の往復を厭うのであれば、下山後は両駅間を電車かタクシーで移動するのが適当である。(>(メルマガ「台湾の声」2012年11月10日掲載分の一部を改編)(続く)

(註11)正式名称は「大里遊客服務中心」。
posted by 玉山 at 14:15| 台北 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 淡蘭古道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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