2013年08月10日
蘭嶼−13
【写真説明】左写真は開元港を後にしたフェリー上から、丁度カメラの中に蘭嶼全体が写り込む距離から撮影。この時点では島嶼中央部、開元港後方に突き出た相愛山(標高511メートル)が、その右脇から稜線を広げる緩やかな三角峰、蘭嶼最高峰、紅頭山(同552メートル)より高く見える。中央写真は、その二つの高さが逆転し、最高峰が実際そう見えた距離で撮影。右写真は測候所から仰ぐ紅頭山、同写真後方稜線の最高部。逆に、紅頭山山頂から測候所を見下した写真は前回「蘭嶼−12」で紹介済み。
<紅頭山−2>
蘭嶼は台湾本土恒春半島から見ていても台地状に見て取れるので、相当山が多いと想像していたが、その通りだった。しかもそれらの山々の標高は拮抗しており、更に、同島の玄関口である開元港の後方に峰を違えた幾つかの頂が急激に立ち上がっており、一体どの頂が最高峰の紅頭山なのか?地図と見比べてもとんと見当が付かない。第一回目の上陸時は結局島を離れるまで紅頭山の在り処を確認出来ず。
二回目の上陸後実際登頂して初めて在り処を体得出来た。目立たない特定の山の在り処を確認する最上の方法は其処にとにかく登ってみることである。至極当たり前のことを言っているように聞こえるかもしれないが、鉄則である。一つの山に四方八方から登るわけにはいかないし、大体そんなに登山道が付けられているのは余程低い山である。どの登山道でもよいからとにかく登る。
山容というのは富士山みたいな特殊な高峰を例外として、大概は見る場所で山容は千変万化するが、一度頂上に立ってしまえば、不思議と云う他無いが、どの方向から眺めても、その山を特定出来るのだ。(続く)
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