【写真説明】国家二級古蹟内の三枚。左写真は「ルカイ族秘道−4」でプレート写真を掲載した派出所の前身、旧好茶派出所で、日本時代の駐在所をそのまま襲ったそうだ。中央写真は、遺棄された住居跡。右写真は、教会跡、向日葵の黄色との取り合わせが独特の雰囲気を醸し出していた。ところで、私にはこの教会が天主教(カソリック)なのか?、長老教(プロテスタント)なのか?はまるで無知。東インド会社によるオランダ占領時代(1624〜1662年)中に、台湾でのキリスト教(カソリック)布教は開始されるが、その後の鄭氏時代、清朝時代を経てどれ程生き残っていたのか?更に、山路勝彦氏(註)に依ると、日本時代は台湾でのキリスト教の布教は禁じられていたそうで、今に見る台湾原住民社会の中でのキリスト教の隆盛は戦後の布教活動の結果ということだ。つまり、遺棄された原住民集落の中に教会跡(例:「浸水営古道−14」)が残っていれば、戦後の設立→廃棄ということだ。(続く)
(註)宗教情報サイト「RELNET」内にある講演録に依る。「第32回高雄大会(2006年)特集」『台湾先住民の歴史と現在』
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