2006年09月16日

霞喀羅古道(石鹿古道)−1

Kodou-12.JPG【写真説明】新竹県五峰郷清泉温泉から石鹿林道を辿り西側古道入り口三キロ前に立つ道標。初めて訪ねた2004年5月当時、写真に見るように登山道手前数キロと登山口に新しい道標、案内板の整備がやっと終わろうとしていた。問題は、このような道標に辿り着くまで省道、県道上に殆ど古道への表示が無いことである。高雄市の観光関連の道標も一新され出したのもここ数年であることを考えると、予算の関係であろう。清泉温泉で県道122号線から石鹿林道への入り口を数人に聞いたがなかなか要領を得る回答戻って来ない。「古道の入り口はどこか?」と聞いてもである。但し、古道上の道標、案内板は立派である。

霞喀羅古道(シヤカロ古道、石鹿古道)は現在、登山愛好家に限らず最も人口に膾炙した古道の一つになっている。その大きな理由が、日本時代の原住民族に対する警備道をベースにした国家歩道の中では、林武局が歩道整備のモデル・ケースとして選び整備が最も進んだ古道だからである。但し、何故霞喀羅古道を選択したのかは私自身よく判らない。

現在「霞喀羅国家歩道」として整備・管理されているこの古道、歩道の西側入口は新竹県五峰郷の清泉温泉(日本時代の井上温泉:戦後蒋介石が張学良を蟄居させていた地としても有名)から延びる石鹿林道終点、東側は同県石尖郷の秀巒温泉(日本時代の控渓)から入る養老が入口になっており、大凡の位置としては雪山山脈の西側になる。これら起点へのアクセスは高速道路3号線竹東インターから降りるのが便利だ。

現在の歩道の両側の入口の駐車場は休日ともなるとハイカーが乗り入れた車で非常な混雑を呈するという新聞記事を見たことがある。実際私が歩いた時も、百人を越すのではないかと思われる団体ハイカーに出くわし驚いたものである。この古道に入って来る人々の服装、装備は様々で一般の観光地に行くような格好をした人々も見掛けるが、実際の歩道の全長は24キロあるので、歩き通すのに丸一日必要だ。私の場合テント持参で二日掛けて往復した。但し、どちら側から入っても出口の方に車を準備していて貰えれば、台北辺りからであれば日帰りは可能である。

24キロを歩き通すハイカーは通常石鹿林道側入口から入り養老側に抜ける。日本時代の警備道の特徴を有した等高線に沿った古道だが、だらだらと養老側に向かって下っているからだ。一般の観光客は逆に養老側から入り途中の白石吊橋との間を往復するのが多いようだ。お目当ては、この吊橋と途中の紅葉(楓)、それでも片道10キロ近くの歩行を我慢しなければならない。>(メルマガ「台湾の声」2005年2月25日掲載分の一部を改編)次回へ続く...
posted by 玉山 at 21:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 霞喀羅古道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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