【写真説明】錐麓古道を歩く為には事前に二種類の許可証の取得が義務付けられ、且つ、一日の入山者数が制限されている。左写真は古道東側入り口である錐麓吊橋への門。古道中には各所に二枚目写真のような指導標が設けられハイカーの便宜に供されている。本古道の性格柄、右二枚の写真のような様々な警告板が立てられている。中文+英文の表示だが、日本人にも即座にその意味が判るはずである。
<台湾古道の白眉=「錐麓断崖道路」>−2
錐麓とは三角錐山(標高メートル)の麓(ふもと)という意味だ。タロコ戦役の時に軍用道路として開鑿が開始され、一旦1915年(大正4年)に完工、その後、大規模な崩壊が起こり、1926年(昭和元年)に再整備され、今に残る古道はこの1926年再完工のものである。
国家歩道として一般のハイカーを対象に整備された錐麓古道の総延長は10キロ強、中横と古道との落差500メートル、古道自体の海抜は750〜780メートル、錐麓断崖自体の段の総延長は約500メートル、一般開放されたのが僅か三年前の2008年7月だ。以前から登山者、研究者に依り入山、踏査はされてはいたが、危険極まりない為、林務局と国家公園管理処が長年を費やし調査・整備を繰り返してきたものである。
タロコ渓谷内の他の歩道を歩くのに予め許可証を取得する必要はないが、錐麓古道を歩く為には入園証と入山証の二つを予め取得する必要がある。
前者は太魯閣国家公園管理処の専用ウェブサイトから簡便に申請出来るし、後者はタロコ峡谷入口脇にある国家公園ビジター・センター内の警察署で当日取得が可能だ。但し、安全対策と環境保全対策の両方を意図し、毎日の入山者数を制限しており、平日の場合48人、休日だと72人という厳しい枠が設けられている。(2011年4月29日メルマガ「台湾の声」掲載分を一部改編。続く。。。)
【関連する記事】
- 合歓山越嶺古道−41(霧社−4)
- 合歓山越嶺古道−40(霧社−3)
- 合歓山越嶺古道−39(霧社−2)
- 合歓山越嶺古道−38(霧社−1)
- 合歓山越嶺古道−37(研海林道)
- 合歓山越嶺古道−36(蓮花池歩道)
- 合歓山越嶺古道−35(饅頭山)
- 合歓山越嶺古道−34(梅園竹村歩道−13)
- 合歓山越嶺古道−33(梅園竹村歩道−12)
- 合歓山越嶺古道−32(梅園竹村歩道−11)
- 合歓山越嶺古道−31(梅園竹村歩道−10)
- 合歓山越嶺古道−30(梅園竹村歩道−9)
- 合歓山越嶺古道−29(梅園竹村歩道−8)
- 合歓山越嶺古道−28(梅園竹村歩道−7)
- 合歓山越嶺古道−27(梅園竹村歩道−6)
- 合歓山越嶺古道−26(梅園竹村歩道−5)
- 合歓山越嶺古道−25(梅園竹村歩道−4)
- 合歓山越嶺古道−24(梅園竹村歩道−3)
- 合歓山越嶺古道−23(梅園竹村歩道−2)
- 合歓山越嶺古道−22(梅園竹村歩道−1)