【写真説明】左写真は阿朗伊古道である旭海安検所。安検所とは行政院海岸巡防署の出先機関で、日本なら海上保安庁管轄ということか?この全国的に統一された派出所紛いの建物の広場には「休息所」(同写真左側)まで設けられており、写真に写るす(疲れ切った)すべての人々が炎熱地獄古道歩きのハイカーである。中央写真は、その安検所前に建てられた古道案内図。右写真は、牡丹湾漁港入口。紅牌海鮮店が私のお気に入りの食堂で、同写真右側一番手前のプレハブだ。尚、看板にある「龍蝦」とは台湾では通常伊勢海老のことだが、大陸ではアメリカザリガニを指すことが多いようだ。
阿朗伊古道は私が初めて歩いた頃はもう海の古道として結構名前を知られていた。現地に行くと、煎り殺されるような海岸を歩いていたのは私だけでは無かった。自分だけでは無かった、間違った道を歩いているのではないと安堵するくらいの人しか歩いていなかった。
私は食に対し拘りがない、だから、特にお気に入りの食事屋が出来るわけではない。事情は高雄でも蘇州でも同じだ。そんな私だが、阿朗伊古道入口近く、小さな牡丹湾漁港で上がる海鮮を食べさせてくれる食堂があるのだが、今までよく通ってきた。牡丹湾は太平洋側だから、高雄市街からだと車で優に3時間ぐらいの距離になる。偶には、その食堂が目的地そのものになることさえある。目玉は、小振りの伊勢海老だ。
さて、このように古道入口までは始終足を運ぶのだが、最初の突き刺すような太陽のイメージに恐れを為して、さてどんな様子になっているのか?とちょっと覗いてみると気にもならなかったのだが、最近その件の食堂で食事をした後、思い切って、車で乗り入れてみたら、古道入口の安検所前の広場は古道歩きの人でごった返しており仰天した。その先の海岸へ続く道路は、以前なら車を乗り入れてもよかったのだが、そんな不謹慎な輩は居ない模様で、そのまま引き返し、その古道入口から程遠からぬ場所の海岸に出て石を拾った。ミニ鵞鳥石は健在であった。(終わり)
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