2011年05月21日

能高越嶺古道−27:合作村平生

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【写真説明】タロコ族最古の村と言われるのが、トルワン社、平生部落である。つまり今現在花蓮県側で最大勢力となっているタロコ族の発祥地は、この南投県仁愛郷合作村最奥付近の地だという意味だ。中央山脈を越え勢力を伸張、やがて佐久間左馬太と対峙するあのタロコ族である。左写真はトルワン社内の一人家。

右写真は合作産業道路脇にある「太陽を射る」像である。「徳鹿湾」はこの集落の現代台湾の漢音訳である。像下には以下の説明プレートが嵌めこまれている。筆者拙訳である:

「伝説に依ると、嘗て二個の太陽、二個の月が同時に出現した。一人の壮年の父親が青年になった息子とまだ少年の息子二人を伴い、太陽退治に出掛けた。父親は目的を果たすことなく死んでしまった。青年だった息子の方はやがて壮年になり、一個の太陽と一個の月を退治し、且つ、もう一個の月に傷を負わせることに成功した。つまり、昼間に輝く太陽と夜に輝く月はこのようにして誕生した。その太陽と月とを射落すことに成功した息子は帰郷の途中、死んでしまった。父親が太陽退治に出掛けた折、まだ少年だったもう一人の息子はこの間、青年を経て父親と同じ壮年になっていたが、最後に故郷に辿り着いた時は、白髪の老人になっていた。」(続く)
posted by 玉山 at 00:00| 台北 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 能高越嶺古道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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