2010年10月02日
『水の古道』曹公[土川]−5
【写真説明】前回記事で紹介した竣功記念碑がある場所から然程遠からぬ場所、同じ省道21号線沿線に竹寮取水站がある。浄水道施設である。高屏渓−旧鉄橋湿地教育園区−曹公[土川]に連なる点景である。ここに掲載した写真をご覧になれば判ると思うが、このような形で現役のままで残存しているのには実に驚く。点景という表現をしたが、堂々たる古建築群である。
ゴシック様式と中国様式の折衷と言われる本館を始め施設全体の殆どが当時のままのユニークな建築物が、忽然と幹線自動車脇に立ち現われる。1911年(明治44年)竣工、高屏渓の伏流水を汲み上げ浄水場へ送り込み高雄地区の上水に供してきた施設なのだが、施設の地味な役割に比して建築物外観が当時も今もモダンであり続ける設計者のセンスに感心する。
左写真は施設正門から入ってすぐ目に入る建物。純日本風家屋が豪華な煉瓦とコンクリート構造物の上に鎮座しているのがおもしろい。国旗掲揚台も日本時代からのもの。右写真はこの施設がいまだに現役であることを示す為に掲載した。(続く)
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