2008年10月18日

恒春卑南古道(阿朗伊古道)−14

Kodou-286.JPG
【写真説明】恒春卑南古道シリーズは「台湾の声」では約二年前に三部に分けて投稿し、二部は今年になり既にこのブログの方へ転載した。今回最後の三部目を転載するのだが、その時期は実は何時でも良かったのである。何故、又今になり三部を転載することになったのか?実は最近台湾映画史上空前のヒットを続けている「海角七号」を観る機会があったからである。映画の舞台は恒春、そして映画の最初の場面で恒春城西門が出て来たのには驚いた。先のブログ恒春卑南古道(阿朗伊古道)-12で同城の東西南北の門の写真の中から西門の写真を選んだ筆者の「先見性」に驚いたという自慢話である。さて、この写真は所謂恒春老街で撮った写真である。この写真のテーマは何か?映画を観た方はすぐに判ると思う。ただ、何故映画の中でシューベルトの「野ばら」が使われたかは筆者には判らない。


[恒春の三奇、三宝]-1
恒春には「恒春の三奇、三宝」という言葉があり、恒春半島の風土を代表させたものだ。まず、「三奇」とは「落山風」、「民謡」、「檳榔」の三つの特異な気候、風習を意味する。

毎年十月から翌年の四月に掛けては恒春半島は乾季の時期に当たるが、この間、この一帯は地形の影響で軽度の台風に似た強い風が始終吹いている。これが「落山風」で、この期間にこの地を訪れる観光客は容易に体験出来る。

次に「民謡」だが、一般には「思想起」という名の民謡を指すそうで、清朝に依る恒春県設置、それに続く恒春城築城後、シナ大陸から渡来する人々が増え、それらの人々によって謳われたと謂われる。台湾の民謡とはどんなものか、「思想起」がどんな調べなのかは、以下の「全球華文網路教育中心」のサイトに行けば聴けるので、興味のある方は訪れてみて欲しい。尚、テレサ・テンの台湾語の歌に「思想起」があるが、この恒春民謡をベースにしたものだ:

http://edu.ocac.gov.tw/culture/music/CHINESE/1/map6.htm

最後に、嘗て恒春では老若男女を問わず檳榔を噛む習慣があり、これが他の地域の人々には奇異な印象を与えていたというのが「檳榔」の意味なのだが、もともと台湾に於いて檳榔を噛む習慣は原住民族から伝わったものだというのが私の理解で、嘗ては恒春に大檳榔街が形成されていたとは云え、今現在檳榔は台湾全土で等しく嗜まれており、台湾の一大産業の観を呈している。>(メルマガ「台湾の声」2006年11月26日掲載分の一部を改編)次回へ続く...
posted by 玉山 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 恒春卑南古道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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