【写真説明】左写真は鹿林山山腹から麟趾山南側斜面を望んだものであるが、中腹に一本写真を左から右に横切る道が見える。これこそが筆者がこれまで長い前文を費やして綴ってきた玉山古道、新高山歩道の生き残り部分である。今は麟趾山北側山裾に舗装された林道を通り玉山登山口に到るが、当時は鹿林山荘から鹿林山と麟趾山との鞍部に到り、同写真に見える道を辿りタータカ登山口に下りて行った。同写真一番手前が麟趾山頂上へ繋がる稜線と登山道、次の稜線が東埔山(2,782メートル)、その奥の稜線右側の最高点が郡大山。中央写真はその鹿林山と麟趾山との鞍部にある指導標、「塔塔加鞍部 2.0km」とあるのが玉山古道である。同写真右に写る階段は右写真は麟趾山頂上へ繋がる登山道。右写真が正真正銘の残存する玉山古道の一風景。
[鹿林山−随一の玉山展望台]-3
前回紹介した壮大なパノラマに圧倒されながら鹿林山を下り麟趾山との鞍部に到ると、登山道が十字に交差している。真っ直ぐ進むと麟趾山の頂上に至り、そのままタータカ鞍部へと降りていける。交差しているもう一本の登山道は、玉山林道脇にある麟趾山登山口から上がってきたもので、この登山道はそのまま麟趾山の南側斜面を巻きながら最後はこれもタータカ鞍部へと降りていく。
後者の十字路からタータカ鞍部までの距離は約2キロ、この2キロの登山道こそが、今現在は直接玉山登山に使われていないながらも、日本時代に新高山歩道として開鑿され現在もそのまま歩道として残存している部分で、今は専ら鹿林山、麟趾山、タータカ鞍部を散策しながら玉山山塊のパノラマを堪能する為の遊歩道として使われている。
現在はタータカ鞍部、即ち玉山登山口に至るのに麟趾山北側山麓を走る楠渓林道を利用しているが、当時は、新高口から現在の玉山林道を鹿林山荘まで辿り(現在この区間の殆どは荒廃)、その後現在の麟趾山登山口から上がり麟趾山南側山裾をタータカ鞍部へと降り、そこから新高前山の山裾に取り付いていったのだ。>(メルマガ「台湾の声」2008年1月2日掲載分の一部を改編)次回へ続く...

