2023年09月02日
美濃古道−13:擔横山(鼓山)(2)
【写真説明】日本時代も恐らく鼓山公園と呼ばれていたか、旗山神社の為の鎮守の森であったかもしれぬ。当時の地形図には単に「公園」の表記あるのみ。左写真は、旗山神社を襲って興建された壮大な孔子廟下の階段踊り場から対岸の旗尾山連峰を望む。無論最高点が旗尾山であり最後方稜線左側が月光山である。天を突くような山容は何時見ても気分の良いものだが、筆者が足を主に伸ばすのは美濃側、即ち楠梓仙渓左岸側である。圧倒的に旗尾山方面から孔子廟を含む旗山市街地を見下ろしているのである。中央写真は担横山山頂より東側、旗尾山連峰最南部を旗山市街地越しに俯瞰する。阿里山山脈最南部はそのカウンターパートである玉山山脈最南部に比較すると標高は低くだらだらと標高を落としているのが良く分かる。右写真は担横山山頂に埋定された二基の測量基点、何れも国民政府のもの。嘗ては地籍三等も埋定されていたとのこと。(続く)
2023年09月16日
美濃古道−14(旗山三祠:旗山神社、旗尾神社、旗尾山祠)
【写真説明】左写真は、旗尾山連峰の最南端の二つのピーク(右側北旗尾南山と左側無名峰か?)の鞍部越しに覘く通称台糖旗山糖廠、このカテゴリー「美濃古道−0」の中央写真と同じ角度からの撮影で典型的な日本時代建設の製糖工場、煙突と緑色の工場屋根が目印だ。中央と右写真はその製糖工場内で目撃した嘗ての構内神社だった旗尾神社の残骸を利用した例。撮影時(2017年8月)は神社遺物であることはすぐさま判ってもそれらがどこから持ち込まれたのかは知見が無かった。
台湾サイト上では「旗尾山祠」の由来に関わる明確な情報は提供されていないというのが筆者の前回までの結論だった。ところがもう一つ旗山人士と思しき有志に依る秀逸なサイトに往き当たった。サイト名は『旗山奇』、主宰者の古写真コレクションがこのサイトの主要財産のようだ。丁寧に見ていくと以下のようなものが見えて来る;
1)旗山神社―旗尾山神社―旗尾山祠の三社が嘗て旗山地区には鎮座していた。
2)旗山神社は戦後すぐに排斥されたのではなく、少なくとも1972年以降の排斥と思われる。
3)旗尾山祠は元々典型的な石製の祠だったようだ。
4)旗尾神社とは現在の台湾製糖旗山廠の構内神社であり、筆者もその残骸を目撃したことがある。。。序(ついで)に加えると;
5)旗尾山祠、即ち旗尾山頂に至る現在の登山道は941段あるとは云え鉄筋コンクリートで防備されているが、以前は吹き曝しの無防備な急斜面に登山道が開鑿されおり、何故か山腹が丸裸だ。(続く)
2023年09月30日
特別投稿:新刊書発行『新・台湾紀行−硬派のためのエピソード集』
AmazonのKindle Direct Publishing (KDP)を利用し、明日10月1日付けで発行する。筆者にとり生涯で最初の書籍出版体験だ。表紙のデザインのみをキンドル本カバー装幀ビジネスをメジャーとしているプロにお願いした。後は自力で何とか余り見苦しくない形に纏め上げた。誰でも自力で容易にセルフ出版が可能という謳い文句が溢れているが、実際は手強い!というのが筆者の初体験の感想だ。今回一番苦労したのはMS Wordと出来栄え確認アプリ(例:「Kindle Previewer」)の互換性だ。簡単に言えば、Wordの設定がPreviewerに正確に反映されないと云う問題だ。そのうちにこのブログでKindleの話をすることになるかもしれない。
この新刊書の内容、タイトルの意味等々をブログ上で詳細に説明する労は取らないことにする。アマゾンの商品案内中の書籍内容紹介、或いは、フリーサンプルの冒頭の前書きを読んでいただければ十分なはずだからだ。唯一繰り返しておきたいのは、本書は、令和2年〜4年の三年間に渡りメルマガ『台湾の声』に投稿、配信された13編の記事を集め構成されている。詰まり筆者のブログ読者の中には同時に『台湾の声』読者もいらっしゃるかもしれない。今回本書に所収するに当たり、マイナーな更新以外は行わず、出来るだけオリジナルの記事を保持した。当時の記事と今回書籍化した文章の大きな相違は、後者にはルビを振ったことだ。特に、台湾の地名をどう発音するか?に注力した。
表紙の写真は台湾第二の高峰、日本時代の次高山(つぎたかやま)直下の嘗て火災に遭遇した玉山圓柏だ。表紙写真説明は奥付に僅かばかり入れ込んであるが、詳しい紹介は本文中であり、フリーサンプルでもカバーされていない(但し、『台湾の声』に投稿・配信済み)ので、ここに抜粋しておく:
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この新刊書の内容、タイトルの意味等々をブログ上で詳細に説明する労は取らないことにする。アマゾンの商品案内中の書籍内容紹介、或いは、フリーサンプルの冒頭の前書きを読んでいただければ十分なはずだからだ。唯一繰り返しておきたいのは、本書は、令和2年〜4年の三年間に渡りメルマガ『台湾の声』に投稿、配信された13編の記事を集め構成されている。詰まり筆者のブログ読者の中には同時に『台湾の声』読者もいらっしゃるかもしれない。今回本書に所収するに当たり、マイナーな更新以外は行わず、出来るだけオリジナルの記事を保持した。当時の記事と今回書籍化した文章の大きな相違は、後者にはルビを振ったことだ。特に、台湾の地名をどう発音するか?に注力した。
表紙の写真は台湾第二の高峰、日本時代の次高山(つぎたかやま)直下の嘗て火災に遭遇した玉山圓柏だ。表紙写真説明は奥付に僅かばかり入れ込んであるが、詳しい紹介は本文中であり、フリーサンプルでもカバーされていない(但し、『台湾の声』に投稿・配信済み)ので、ここに抜粋しておく:
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