2018年11月03日

『水の古道』長源[土/川](2)

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【写真説明】長源圳探訪を終えると直ぐに竹林村の市街地に戻り文昌国民小学校を目指した。目的は前回の投稿で訳出した長源圳所縁の碑を探し出すことである。紹介文原文は、「立有碑文於竹林村文昌國小東南側之水上」。小さな街故、同小学校は直ぐに見付けられた(左写真)。これも郷道55号沿線に在る。さて、悩ましいのは紹介文の「小学校東南側」の解釈である。学校構内に在るのか、然も無くば学校に隣接しているのか?或いは、学校から離れているとするとどのくらいの距離か?最初と二番目は暫く歩き回り、収穫無し。諦めて、郷道55号線を南側、市街地方面に歩き出したら直ぐに見付かった(中央写真)。これも同郷道脇、確かに小さな水路上(右写真)に、コンクリートで小屋掛けされていた。当時は「長源[氵/卑]圳」が正式名称だったことが判る(下掲写真)が、何故碑文が白ペンキで塗り潰されているのか?とか、何故碑正面が道路とは反対方向を向いているのか?或いは、碑文そのものは何が書かれているのか?等々、今は答えを用意出来ずにいる。(終り)
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2018年11月10日

『水の古道』竹山隆恩[土/川]−1

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【写真説明】左写真は清代開鑿の隆恩圳の今に残る日本時代改修部分を模したモニュメントで公園になっている。濁水渓を跨ぐ「集集攔河堰」(中央写真)の左岸部にあり、隆恩圳はこの現代システム建設に依り、文字通り枯渇してしまった(右写真)。同写真露出した石積み部は清代開鑿と思われる。
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2018年11月17日

『水の古道』竹山隆恩[土/川]−2

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【写真説明】前回記事にて掲載した左写真の、南投県指定古蹟隆恩圳の現存する、但し水源を失い枯渇した水路出口を模したモニュメントの敷設された辺りの地下に、172メートル残存した清代開鑿の水路が穿たれている筈だ。そこから程遠からぬ所、省道3号丙線に沿って旧水路は開鑿されているが、そこへの降り口に文字がすっかり褪せ落ちた案内板(左写真)があり、日本時代修復の部分が見えている(中央写真)。出口をコンクリートで補修したトンネル上部に長方形に縁どられた額状部があり、「(上段)第一号隧道」、「(下段)昭和三年十一月竣工」の殆ど損傷の無い流麗な文字が刻まれている。昭和3年は1928年なので、清代開鑿以来220余年後の改修と云うことになり、下掲写真のトンネルの中の丸石の精緻な石組が清代開鑿時のものとしたら驚くべき耐久性と言わざるを得ない。このトンネルは以前は電球が吊るされ入っていけたようだが、今は電線の残骸がトンネル壁面に残るだけ、しかも筆者が訪ねた時は、雨水が入り込み泥濘となっていた。(終り)

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2018年11月24日

八通関古道竹山段−16:「開闢鴻荒」碑

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【写真説明】「開闢鴻荒」碑をテーマにした公園は木組みのテラスが集集攔河堰の下段自動車道(省道3号丙線)と同じ高さであり、刻字されている岩盤そのものはテラスの高さを遥かに突き抜けているが、刻字そのものは、テラスを階段で降りた地表スレスレの高さにあるので奇異な感じを受ける。理由は、集集攔河堰建設の際、この国定古蹟保存工事時に土砂が流れ込み地表が底上げされた為である。左写真はテラスへの最下段部、中央写真はテラス下から「開闢鴻荒」岩盤を望んだもの。右写真は刻字、「鴻荒(こうこう)を開闢(かいびゃく)す」と読めるか?2005年3月の撮影。因みに、先に紹介した「萬年亨衢」碑の刻字読み下しは「万年衢(みち)を亨(とお)る」と推察した。いずれも「開山」の意気込みと苦労が伝わってくる文字群である。
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posted by 玉山 at 22:49| 台北 ☁| Comment(0) | 八通關古道‐竹山段 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする