2006年12月01日

浸水営古道−1

Kodou-25.JPG【写真説明】浸水営古道の西側起点、屏東県枋寮の海岸に小さな公園があり、その中に土盛が作られ円盤の石碑が埋め込まれている。碑の真ん中に「乃木希典」の名が見える。台湾海峡に臨む同じ海岸線、現在の枋寮国民小学校付近に、嘗ては「故乃木将軍上陸記念碑」があった。戦後四十四年後に作られたこの公園は上陸記念碑を代替したことになるが、私が訪れた時は公園名を記したプレートは引き剥がされていた。
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2006年12月08日

浸水営古道−2

Kodou-26.JPG Kodou-27.JPG
【写真説明】屏東枋寮郷新開村には浸水営古道の西側最下段入口がある。その付近の農家の中に清代の軍駐屯所、[土>嵌]頭営盤(かんとうえい)が残る。但し、現場に一切の案内板が無いので一般のハイカーが探し出すのは難しい。村の中に天台宮という村の規模には不釣合いな大きな廟があるがその廟隣の農家の敷地内にあるのを、古道入口の案内板上の一枚の写真を元にやっと探し出した。営盤は今はこの農家の倉の礎石になっている。清代、日本時代、戦後の三代が順番に重なっているのが観察できる非常に珍しいものだ。写真右が残存している営盤の一部、写真左はその拡大である。一番下の粗い石積みが営盤、その上の整然としたレンガ様のものが日本時代のもの、倉は戦後建てられたものだそうだ。
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2006年12月15日

浸水営古道−3

Kodou-28.JPG【写真説明】浸水営古道の最高点、嘗ての高雄州と台東廳との境界付近。撮影者の背中が高雄州側、ここから台東方面へ急な下り坂となる。境界付近には恐らく招待所の類の建物があったのではないかと思わせる平坦地がある。この写真は午後撮影されたものだが既に霧が上がってきて湿っぽく薄暗い。ここら一帯の気候の特徴である。ここでは道路幅が非常に広く三メートルぐらいある。道路右脇に当時のままの路側石が残る。

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2006年12月22日

浸水営古道−4

Kodou-29.JPG Kodou-30.JPG
【写真説明】写真左は浸水営古道の東側起点、台東県大武、太平洋に面する。写真の街並は大武渓の南岸旧大武、今は街の中心は北岸に移っている。以前は浸水営古道を東側から辿る際は大武駅から歩いていた。古道は大武渓沿いに遡行、右写真の加羅板部落を経て、写真右にある丸い山の右側を巻きながらチアチアカトアン渓を数キロ遡ると今年(2006年)初めに完成した吊橋が掛かる。そこが現在の古道入口である。今はこの古道入口まで車の乗り入れが可能だ。加羅板部落へ到る写真の道路は大武渓の河床、一月に撮影、この後梅雨を経て増水すれば通れなくなると思われる。
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2006年12月28日

浸水営古道−5

Kodou-31.JPG Kodou-32.JPG
【写真説明】左写真は帰化門社のパイワン族頭目の石板屋遺構の一部。大漢山林道脇に案内板が据えられそのすぐ傍にこの遺構があるので判り易いが、一般のハイカーが観察できるのはこの遺構だけである。同写真右を入っていく道路があり、その左右に藪に覆われてはいるが平坦地と判る場所がある。学校、駐在所、原住民住居があった場所だが、藪が高く深く分け入っていく勇気はない。大漢山林道沿いにある原住民族部落の遺構をこのように容易に観察できる場所はここだけである。右写真は、旧力里社(リキリキ社)と説明されることもある大漢山林道上にいまだに残る小村落の一軒。実際リキリキ社の中心(頭目の住んでいた区域)はこの小村落がある場所より標高の低くかなり林道から外れた所にあるが、私自身はいまだに辿り付けていない。

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